横須賀えびの治療院では様々な鍼灸治療法を組み合わせて治療を行なっていきます。
鍼灸治療とはどのような治療方法なのかご存知でしょうか？
テレビや雑誌、SNSではみた事はあるけれど、「痛そう」「効果は？」「その場だけ？」などわからない事だらけだと思います。
まずは鍼灸治療がどのような治療法で体にどのような効果をもたらすのか紹介していきます。
西洋医学と東洋医学
鍼灸治療とは約3,000年前に中国で発祥した治療方法です。体に存在する「ツボ」を使い「気の流れ」を整えて体の痛みを取ったり、不調を取り除く治療方法です。
一般的には「東洋医学」と言われています。
皆さんに馴染みのある「西洋医学」と「東洋医学」の違いはこのように例えられます。
西洋医学は「木を見て木を治す」
東洋医学は「木を見て山を治す」
よくありませんか？
「画像上問題ないのでこれといった原因はありません」という診断です。
正に見えている部分には対応できるが見えないものに関しては手の打ちようがないという現れです。
これだけを聞いたら、なぜ皆東洋医学を選ばないのか？なぜ西洋医学ばかり普及するのか？と思ってしまいます。
ここで西洋医学と東洋医学の圧倒的な違いが一つあります。
西洋医学の方が「即効性」があるという事です。
薬を飲めばその場で体が楽になる。手術をすれば悪い部分が物理的に取り除かれる。すぐに効果がわかる西洋医学の方が楽になるので西洋医学の方が圧倒的に普及していると言う面があります。
ただ多くの方が勘違いしています。「楽になる」と「治る」は全く違います。お気をつけください。
もう一点は日本の医療体制です。
日本では、「医師」が絶対的存在であり、医師以外の医療従事者は医師の判断外で「診断」を行うことが法律で固く禁じられています。
しかし海外諸国ではこのような体制をとっているところはありません。お隣韓国、中国はもちろん、アメリカなどの海外では、医師以外の医療従事者は全て「医師と同じレベル」で意見をする事が可能です。
故に日本より海外の方が医療の発展スピードが早いとも言えます。
このような背景から日本国内においては圧倒的に西洋医学の方が馴染みがあると言うことになります。
鍼灸治療の効果
では東洋医学に分類される「鍼灸治療」は実際にどのような効果を体に起こすのでしょうか？
まず「鍼」を体に刺すと人間の体は鍼を「異物」として認識します。
人間の体は異物に対してどのような反応を示すかというと「免疫反応」を起こすのです。つまり鍼をさした周辺の血管を広げて血流を促進し、様々な免疫細胞を集めて、老廃物を流したり、壊れた組織の修復を行うのです。
この効果を「ツボ」を使ってさらに最大化することで、離れたところに鍼をして患部の痛みを取り除いたり、不調を改善していくのが鍼灸治療が体にもたらす効果です。
ツボとは？
「ツボ」と言う言葉を聞くけれど実際なんなのかはわかりませんよね。
ツボは専門用語で「経穴（けいけつ）」をいいます。全身に365個点在しています。
またこの経穴は「経絡（けいらく）」と言う線の上に配列していて経絡は全身に12本流れています。
12経絡365穴。どこか馴染みのある数字ですよね。
もっと噛み解いて伝えるならば、駅と路線のように考えてください。12路線365駅あると言うことです。
先ほどお伝えしたツボを使用して鍼の効果を最大化すると言うのは、この駅の大きさによって効果を変えると言うことです。
日本全国にある駅には大小様々あると思います。単線の鈍行しか止まらない駅もあれば、1つの駅に複数の路線が入っており周辺の環境とも繋がりを持っている駅が存在します。
経穴も同じです。1つのツボで全身に大きな影響を出すツボもあれば、その周辺のみに効果をもたらすツボも存在します。これらを組み合わせて治療を行うのが鍼灸治療です。
経絡と筋膜の関係
経穴については理解していただいたと思いますが、なぜ離れたところの経穴を使って患部が改善するのかはイメージが付きづらいと思います。
3,000年も前にはレントゲンやMRIなども存在せず、人体解剖など禁忌とされていた時代です。そんな手探りの中で全身の経穴を探し出して今も使用されている鍼灸治療ですが、ここ数年の医学の発展によりこれまで分からなかった鍼灸治療の謎が少し解明されている部分があります。
「筋膜」と言う言葉がここ数年流行っています。筋膜リリース、筋膜ローラーなどで使われる筋膜です。筋膜は全身の筋肉を区画分けするための薄い膜です。
この筋膜は体の各パートで存在し繋がりを持っています。
実はこの筋膜の流れと経絡の流れは非常に似たよう流れになっているのです。
例えば、経絡には「足の太陽膀胱経（あしのたいようぼうこうけい）」と言う後頭部から背中を通って足まで繋がる経絡が存在します。この経絡に沿った筋膜の流れが、「スーパーフィシャルバックライン（SBL）」と言われる筋膜です。
二つを並べてみるとほとんど変わりはありません。つまり筋膜リリースをしましょうとか、筋膜ローラーでふくらはぎを緩めると腰痛が改善しますと言うのは、鍼治療で離れたところに鍼をして腰痛が改善すると言うことと類似していると言えます。
そして先人たちはこの流れを「気」の流れとして捉えていたと考えています。コリや固くなっている部分を「気の滞り」と捉え、また凝りやすい場所や硬くなりやすい場所は症状によって似ることが殆どですのでその近辺にツボを配置したと言うことも考えられます。
このようにして経穴と経絡を組み合わせることで治療効果を最大化し、原因不明と言われた様々な疾患に対応できるのが「鍼灸治療」です。
鍼は痛い？
鍼とイメージすると「痛そう」と心配になる声をよく聞きます。
まず、痛そうかどうかですが「鍼の治療法によって異なる」と言う答えが最適解です。
冒頭でもお伝えしましたが、横須賀えびの治療院では８パターンの鍼灸治療法を症状や体質に合わせて使い分けています。と言うように、鍼治療と一言で言っても治療法は無限に存在します。
例えば中国鍼と言う方法で、数十センチの鍼を肩から腰にかけて刺すような治療法もあれば、一般的にいう経絡治療という方法では手首足首に髪の毛ほどの細い鍼を一瞬だけ刺して抜く。というような方法もあります。
前者であれば殆どの人が痛いと感じるかもしれませんが、後者であれば何をやられているのか分からないと思います。
横須賀えびの治療院では基本的に刺激の強い鍼灸治療は行いません。当院へも鍼を始めて受けるという方が多くいらっしゃいますが、「え。こんなもんですか？」と全員が言います。
過去には5歳の幼稚園児の女の子も鍼治療をしましたが、全く泣くこともなく普通に治療を受けていました。その程度の刺激です。
ただ、最終的には体を治すことを目的としている治療院です。絶対に鍼を行わなければならない訳ではありませんし、鍼を使わずとも高い治療効果を出せる整体法を駆使して治療を来ないますのでご安心ください。
クセになる？
横須賀えびの治療院へ来院される方から質問をされることがあるのが、クセになると聞いた事があるということです。
鍼がクセになるというのは鍼をしないと緩まない体になってしまうという事だと思いますが、これも方法によってはそうなってしまう可能性があります。
いわゆる鍼灸整骨院などで行う、「ポイント鍼」などはそのリスクが高いとお考えください。
横須賀えびの治療院では、問診、検査、体質などを細かく見極めて使う鍼の細さ、本数、刺す深さまで全て変えて治療を行います。
いわゆるマッサージの延長線で硬いところを緩めるだけの鍼を行えば鍼がないと緩まない体になってしまいます。マッサージがないとダメになってしまうことと全く同じですので、鍼が悪い訳ではありません。
横須賀えびの治療院の鍼灸治療の考え方
ここまでお読みになられた方は鍼灸治療の歴史や効果がお分かりになったと思います。
鍼治療は非常に効果が高い反面、使いこなすには多くの知識や技術が必要です。
横須賀えびの治療院では８パターンの鍼灸治療を使い分けて治療を行います。
- スポーツ疾患に特化した鍼灸治療方法
- 自律神経に作用させる鍼灸治療方法
- 内臓に作用させる鍼灸治療方法
- 関節の動きを改善する鍼灸治療方法
- 筋肉を緩める鍼灸治療方法
- 筋膜の癒着を取り除く治療方法
- 末梢神経に作用させる鍼灸治療方法
- 中枢神経に作用させる鍼灸治療方法
さらにこれらを複合的に組み合わせ、体質に合わせて鍼の太さや本数、深さを調整して治療を行います。
その場で即効的な効果を出しながら根本的な治療も並行して行えるように組み合わせて治療を行っていきます。
西洋医学と東洋医学のいいとことりをしたような横須賀えびの治療院の独自の治療方法です。
もっと詳しくみる→「特級診体療術とは」
どこへ行っても改善しなかった、何をしても改善しなかった。治すことを諦めかけている方へ。
その治らない諦めなくて大丈夫。
横須賀えびの治療院へぜひお越しください。
代表的疾患の鍼灸治療
首肩こりの鍼灸治療場合
肩こりでお悩みの場合の鍼灸治療は大きく分けて２つのパターンがあります。一般的な鍼灸院さんや鍼灸治療を取り入れている整骨院さんだと、硬くなっている筋肉に対して鍼灸治療を施すことが多いです。
もちろん、筋肉の硬結に鍼灸治療を行うのは非常に効果的ですが、実際に臨床では肩こりを感じていても首肩の筋肉が全く硬くない場合があります。
この状態の首肩こりは「自律神経の乱れ」「内臓の不調」から起こる肩こりであることも多いのでこりを感じている場所に鍼灸治療を行なってもあまり改善されないことがあります。
横須賀えびの治療院では、実際に首肩周りの筋肉が硬くなって起きた首肩こりなのか、自律神経や内臓の問題で起きている首肩こりなのかを見極めて鍼灸治療を行なっていきます。
腰痛の鍼灸治療の場合
腰痛でお困りの方の鍼灸治療のパターンは無数にあります。
「急性痛」「慢性痛」「運動による腰痛」と大きく分けた後、体質によって鍼の太さや刺す深さを変えます。
筋肉に直接鍼をする事もあれば、ツボを使う治療を行う事もあります。さらに筋肉に鍼をした後電気を流すパルス治療という方法を使うこともあります。
腰痛だから鍼灸治療はこの方法というやり方は横須賀えびの治療院では行いません。
患者さん一人一人の体の状態や発症のバックボーンに合わせて同じ腰痛でも全く違う鍼灸治療の方法を行なっていきます。
股関節の鍼灸治療の場合
股関節の鍼灸治療は病態や関節の状況によって鍼灸治療の方法が全く異なります。
例えば「変形性股関節症」の鍼灸治療１つとっても、患部に鍼灸治療を行う場合もあればツボを用いた鍼灸治療を行う事もあります。
同じ変形性股関節症でも患者さん一人一人が全く同じ生活環境であることはありません。その人の生活環境に合わせて、なぜ股関節に痛みが起きてしまっているのかを見極めて最も体にあった鍼灸治療の方法を選択していきます。
股関節の痛みは運動中やアスリートにも多くみられます。例えばサッカー選手に多くみられる「グロインペイン」などの鍼灸治療は股関節に痛みがあっても患部に鍼灸治療をすることは稀です。
変形性疾患と同じく、同じサッカー選手でも体格、年齢、身長、ポジションなど痛みが出てしまうバックボーンが全く違います。痛い場所に鍼灸治療を行うことで改善するのであれば、世の中からグロインペインは消滅していると思いますが、中々改善しない選手も非常に多いです。
このように股関節の鍼灸治療は多角的に体の状況を判断して鍼灸治療していくことが重要になります。
膝痛の鍼灸治療の場合
膝の痛みの鍼灸治療は病態や関節の状況によって鍼灸治療の方法が全く異なります。
例えば「変形性膝関節症」の鍼灸治療１つとっても、患部に鍼灸治療を行う場合もあればツボを用いた鍼灸治療を行う事もあります。
同じ変形性膝関節症でも患者さん一人一人が全く同じ生活環境であることはありません。その人の生活環境に合わせて、なぜ膝に痛みが起きてしまっているのかを見極めて最も体にあった鍼灸治療の方法を選択していきます。
また膝のスポーツ障害は成長痛と言われる「オスグッド」から、疲労により起こる「鵞足炎」などさまざまです。
変形性疾患同様、運動中に起こる膝の痛みでも年齢、性別、行なっているスポーツ、運動強度によって鍼灸治療の内容は全く異なります。
このように膝関節の鍼灸治療は多角的に体の状況を判断して鍼灸治療していくことが重要になります。
スポーツ障害の鍼灸治療の場合
スポーツ障害には鍼灸治療が非常に効果的です。
スポーツを行う上で引き起こされる怪我に関しては鍼灸治療を行うことでより早期に競技復帰することが可能です。
鍼灸治療を行うことで、壊れた組織の回復力が上がることで改善を早めることができます。また、リハビリと鍼灸治療を併用することで競技を完全に止めることなく治療を進めることができるのです。
前述した通り、組織の回復力が上がるということはコンディショニングにも鍼灸治療が非常に効果的です。
定期的に強い負荷をかけるような練習をする場合は、コンディショニングをと整えるために鍼灸治療を行い、怪我の予防を行う事も可能です。
不定愁訴の鍼灸治療の場合
不定愁訴とは、頭痛や生理痛、自律神経失調症、〇〇が原因とは言えない体の不調など体に起こる痛みや不調を総称して言います。
不定愁訴には鍼灸治療が非常に効果的です。体に引き起こされるすべての不調は必ず「自律神経」が絡みます。それはぎっくり腰であろうが、スポーツによる怪我であろうが、必ず自律神経が関与して起こります。
中でも、不定愁訴は自律神経の関与が色濃く反映されることが多いため、〇〇が原因であると断定できなくても体に辛い症状が起きてしまうことがあります。
鍼灸治療がなぜ不定愁訴に効果的かというと、鍼灸治療は自律神経に対して大きな効果を発揮することができるからです。特に副交感神経と言って体を回復させるための神経を優位に働かせる効果があるためどこへ行っても改善しなかった体の痛み不調を改善していくことができるのです。
また最新の研究では、鍼灸治療はツボを使うことで「脳」へ刺激を入れ、脳の働きを正常に戻すことにより自律神経の調整を行なっているということもわかってきています。
病院でもらう痛み止めやホルモンのお薬、抗うつ剤などでは中々思うように反応が出ない場合、鍼灸治療によって改善できる可能性が非常に高いのです。
